こんばんは、uchukyoです。前回宇宙飛行士候補者選抜試験について書きましたが、今回はその「宇宙飛行士が搭乗するISSについて調べていきたいと思います。
マンガの影響で個人的にISSには思いやりがあり憧れがあるのです♪
(別にだからといって詳しいわけではないですよ?(笑))
それではISSについてみていきましょう~
ISS=国際宇宙ステーション
ISS(アイエスエス)とはInternational Space Station の略で国際宇宙ステーションのことです。アメリカ・ロシア・日本・カナダ・欧州宇宙機関(ESA)が協力して運営している宇宙ステーションです。
地球や宇宙の観測、宇宙環境を利用したさまざまな研究や実験を行うための巨大な有人施設であり、地上から約400キロ上空を秒速7.7㎞の速さで飛行しています。その速さはなんと、地球の外周は約40000キロですが地球を約90分で1周できます!24時間では約16周!
90分で1周!?
はや!?
ISSはサッカー場ほどの大きさでいくつものモジュールが結合されて成り立っており「実験モジュール」とそれらを繋ぐ「結合モジュール」などでできており、モジュール内では宇宙服を着なくても済むように地球とほぼ同じの大気状況にしています。
実験モジュール
- デスティニー(米国実験棟)
- コロンバス(欧州実験棟)
- きぼう(日本実験棟)
- ロシアの多目的実験モジュール
結合モジュール
- ユニティ(第一結合部)
- ハーモニー(第二結合部)
- トランクウィリティー(第三結合部
その他モジュール
- クエスト(エアロック)
- ザーリャ(基本機能モジュール)
- 他
その他に太陽電池パネルや船外で使用するロボットアームがあります。
ISSはなんで建設された?
そもそもISSが建設された経緯はなんだったのでしょう?
1980年代当時のアメリカ大統領ロナルドレーガンが「人が生活することのできる宇宙基地を10年以内に建設する」という計画を発表しスタートし、1998年最初の打ち上げが行われ以後約40回ほど部品や作業のために打ち上げが行われています。
そして日本の実験モジュール「きぼう」は3回の打ち上げミッションで2009年にISSに取り付けられました。このミッションには日本人宇宙飛行士の土井宇宙飛行士、星出宇宙飛行士、若田宇宙飛行士がそれぞれ関わり、日本人自らの手で建設を行いました。
日本人自らつくったなんて日本人として誇らしいな~♪
そして幾度もの打ち上げが行われ、ISSが完成したのは2011年7月のこと。
思ったより最近じゃない!?
って印象ですな~ずいぶん昔からあるものだって思ってました。
でも最初の打ち上げが1984年だからその間も宇宙に滞在してたのだからそう思ったのかな?
20年以上かけて完成させるなんてすごいですよね
ISSでは何をしているの?
何といっても科学実験!!
ISSでは様々な分野で実験や研究が行われています。
- 医学
- 生物学
- 地球宇宙科学
- 物理学
ISSでは400キロ上空の実験施設となっており、空気の影響がない特殊な環境下での科学実験や研究をしたり、宇宙から地球を観測したりと様々な活動を通して人類の発展に貢献しています。
ISSの船内は地上の100万分の1の微小重力、船外のいたっては100億分の1という特殊な環境で、各国80国以上の研究者が宇宙飛行士と連携して新薬の研究と開発、実験などを行っています。
新薬の開発には、たんぱく質の結晶化というものが必要になるのですが、地上では重力があるためうまく結晶化できないものも、重力がほぼない宇宙ではうまく結晶化できる可能性があります。
結晶化の先に新薬の開発があり、現在不治の病に悩まされている方たちにとってはISSでの新薬開発実験はまさに、日本実験棟の名前のとおり「きぼう」となりえているのです。
ISSでの生活
実験などの仕事をしている以外では、宇宙飛行士のISSでの生活はどのようなものなのでしょう~。
・1日約2時間の運動をする
地上では重力があり、それを足や腰で支えることで筋力や骨を保っていますが、宇宙では重力がないためその必要がありません。そのため宇宙に滞在すると筋力が低下し骨も弱っていくのです。その低下を防ぐために運動しているのですね~
・寝るときは体を固定
宇宙ではフワフワと体が浮いてしまうので、寝袋や小さい寝室を利用して体を固定して寝ています。
またISSでは常に機械が駆動しているので空調や機械音がなっていますので、寝れるようにアイマスクや耳栓も用意されています。
・お風呂、シャワーはなし!
宇宙空間では水は貴重で、使用しても飛び散ってしまうのでお風呂やシャワーには使えません。
体はボディシャンプーと水を含んだ濡れタオルでふき、髪は水を使わずに使えるシャンプーで洗いタオルでふきます。
・宇宙食はたくさん!!
宇宙食は300種類以上あり、以前は離乳食ようなものでしたが現在では地上の保存食と同等なものが数多く用意されていて、水やお湯をいれて戻すものやオーブンで加熱するもの、乾燥食品、缶詰、レトルト食品、などがあります。
・トイレでは吸い込む!!
宇宙では体を固定して掃除機で吸い込むように排泄物を吸い込みます。おしっこもホースのようなもので吸い込みます。
・病気になったら?
ISSには必ず医療担当の宇宙飛行士がおり、応急処置だけでなく傷口をぬったり注射もできるよう訓練されており、ほかの宇宙飛行士の全員も救急蘇生術の訓練を受けています。
いや~過酷な環境だなぁ~
宇宙に行くまでに何年も訓練しなければいけないのもわかる気がする。
僕には無理(笑)
やっぱ憧れの職業でもあるけど大変な仕事だね!
宇宙あるある
・宇宙酔い
多くの人は宇宙に行くと、頭痛、吐き気、嘔吐といった「宇宙酔い」と呼ばれる症状がでます。数日たつと治まりますがこれは重力が無くなることで脳が混乱して起こるといわれている現象です。
・顔がむくむ
血液などの体液が地上では下にいきますが重力がない状態では上半身に体液が多い状態になるため顔がむくみます。この影響で鼻の粘膜もむくんで鼻づまりにもなるそうですよ。
ISSを観てみよう♪
さて、そんなISSですが地上から観ることができるのはご存じですか?
条件がそろえば地上から肉眼で見ることができるのです♪
初めて観たときは感動したな~(^^♪
最近では前澤氏がISSに乗って話題になりましたよね。
明らかに飛行機などとは違う速さで動くので見たらわかると思いますよ!
1と2は当然として3の条件ですが、ISSは自分で光っているわけではないので太陽の光が反射して輝いています。月と太陽と同じですね。
そしてお昼に星が見えないように、ISSも見えません。地上が夜、ISSは昼(太陽が当たる状態)でないとみることができないのです。
ではそんな状況はいつあるのかというとーーーーー
実はちょいちょいあるのです(笑)
近々では2022年3月17日・3月18日あたりが観測日和になりそうですよ♪
詳しくは下記リンクを参照してもらえればわかりやすいと思うので貼っておきますね!
最後に
さて今回はISSについて書いてきましたが、やはりISSや宇宙にはロマンや夢、希望があり、その分大変な仕事だなって思いました。
そのISSも運用が老朽化や様々な理由により2030年までとなっています。
(2024年までだったのが延長して2030年になりました。)
ISSの代わりの宇宙基地の建設や現在のISSの処遇などまだまだ問題が山積みとなっていますが、運用終了予定なのが寂しい気もします。。。
でも現在は月面有人探査計画や火星探査を目指す「アルテミス計画」も進行しており、今後も楽しみなことはありますし、近い将来日本人で月面に立つ、なんてこともあるかもしれません。
皆さんも良かったらISSを眺めて、そんな未来を思い描いてみてはいかがでしょうか?(^^♪
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